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ピラティスとは?

ピラティス・メソッド(Pilates Method)は、ドイツ人Joseph Hubertus Pilates(

ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス/1883―1967)が考案したエクササイズです。

“自然な運動(エクササイズ)によって、体と心がバランスの良い理想的な状態になり、幸福を得る”という理論のもと考案され、当初Contrology(コントロロジー)と名付けられていました。

1990年代にマドンナ、ジョディ・フォスター、シャロン・ストーンなどが実践していることから世界に広まっていきました。

広まっていく過程で、コアトレーニングの名のもとに腹筋運動のように紹介されたり、ストレッチの一種としてとらえられたりしていますが、ピラティスは、ジョーの哲学に基づいて考案されたものです。

ジョーの哲学はエクササイズを通して“本来の健康と幸福”を得ることです。コアトレーニング、腹筋、ストレッチでそれを叶えることはできるでしょうか。

ピラティスは腹筋法でも、呼吸法でも、ダイエット法でもありません。それと関係はしてもイコールではありません。

目次

ピラティスは、体のコントロール法(身体調整法)

体を車に例えて、その運転がうまくなる方法を学ぶことがピラティスだと比喩した方がいました。

もう少し言いますと、その車はそれぞれの特徴があります。
生まれ持った骨格 男女の差、人種、骨の形成、筋肉の付き方も違います。

またその後の運転の仕方(体の使い方)で作られた特徴(クセ)があります。
利き手、スポーツ、仕事などで作られてきた姿勢です。

故障しそうな運転の仕方をしていたら、その運転の仕方を改める。
上手に故障や事故などを起こさないように運転する方法を身につけていく。

例えば、腰部の椎間板ヘルニアになってしまった方は、
そのような体の使い方をしていることが考えられるので、手術が成功してよくなったとしても、その使い方が変わらない限りは、また起こすリスクが高いままでしょう。

正しい動きをすることで、ケガをしない体づくりができる。
痛みや制限のない幸福を得て、長生きができる。
ジョーは予防についても重要だと伝えています。

ピラティスとヨガの違い

呼吸法の違いではありません。ストレッチと筋トレの違いでもありません。

自然な運動(エクササイズ)は体だけではなく心のバランスもよくなる、体だけでなく心も大切にする(Mind – body) という哲学のため、西洋のヨガとも言われることもあります。

ジョーがコントロロジーを構築していく過程で、瞑想、ホメオパシー、呼吸法、トリガーポイントセラピー、ホリスティック医学などに興味をもっていたとされ、ヨガのポーズに似ている形のエクササイズもあります。ヨガもまた、人々に寄り添いながら受け継がれているためいろいろな進化をしているものがあり、またそれを受け入れるものヨガの鷹揚なところだと思います。
ピラティスが広まっていく際に、ヨガとミックスされることもありました。なかなかズバリと違いを言いにくい面があります。

あえて、違いを言いますと
・ヨガは精神的なものに重きを、ピラティスは体を動かすこと(体の動き)に重きをおいているのではないかと
・例えば、不幸にもアクシデントで片腕をなくしてしまったとします。片腕のない自分を受け入れるのがヨガならば、片腕のない体をどのように使い心地良く生きていくかを学ぶ、考えることがピラティスなのではないかと思います。
・また、腰痛を持っている方について「腰痛も自分の一部、治る時がくるかもしれません」というのが、ヨガのスタンス。ピラティスは、腰痛を作りだす動きを変えて痛みを改善し、再発を予防してより快適に生きましょう」ではないかと思います。

ピラティスは自分自身で動くことがとても大切。
車の運転も、シミュレーションや教本だけではなかなか上手くなりません。

ピラティスを指導する側もしっかりと学び続けることはもちろん、実践をしなければ、導くことはできないと言っていますし、そう思います。

実際に、素晴らしい名だたる指導者の方々も、人生を通して学び実践し続けています。
以前、当時80歳を超えピラティス歴50年以上のMary Bowen(メアリー・ボウエン)氏のワークショップに参加しました。その際、ほとんど毎日、ピラティスのレッスンを受けていると言われていたことを思い出します。


ピラティスの効果

ピラティスは、良く考えられたエクササイズで、いつもとは違う状況(重力)で呼吸をする、手足を使うことなどで、正しい動きを再教育しやすくなっています。
ジョーの作り出したピラティス専用のマシンを使うことで、正しく動けるようにアシストをし、時には適切な負荷をかけることが可能で、これは特に有効だと感じています。
動きを変えていくことはもちろん脳神経にも関係していますので、難しく感じる方もいるかもしれません。

体の使い方の学習には段階があると言われています。
1. 何もわからない状態(間違いを認識していない)
2. 指摘されて認識するが、正しくはできない状態
3. 指摘されて、正しくできる状態
4. 自分で気づき、正しくできる状態
5. 意識しなくても、正しくできる。

5のレベルまでいくのは大変そうですが、実は、1から2の段階が指導する立場としては一番難しいのではないかと感じています。
2までいければ後は、一緒になってがんばっていくことができます。動きを変えていくことは、自分を変えていくことなので、難しく感じる方もいるかと思います。その一方で、わくわくする方もいます。

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」ウィリアム・ジェイムス(心理学者・哲学者)

体が変わると、まず心が変わります。
現場にいます私は、多くの方が、1から2の段階で、かなり心が変わっているように感じています。

また、実際に、動いた後は、気分がよくなったり、体が軽くなっていることを感じられる方が多くいます。
呼吸がしやすくなった、肩コリや腰痛が改善された…うれしい感想を聞かせていただくことも多くあります。
それは、正しい動きを習得したため、関節などが正しい位置になり、無駄な力を使わず、無駄な緊張がなく、いられるようになったからです。
結果として、
・痛み、不快感の軽減
・姿勢改善
・呼吸改善
・内臓機能アップ
・ダイエット効果アップ
・O脚X脚の改善
などがあげられます。

「自分で自分の体を変えて行く」ことが、他者との大きな違いかと思います。
ありがたいことに日本は保険制度が充実しています。そのためか健康な時に健康であることにあまり労力をかけない人が多い気がします。
ご縁があり、月に2回ほど整形外科でグループレッスン、パーソナルレッスンをさせていただいておりますが、自分で何とかしようという方は少ないのが現実です。
「何かあったら病院で医者まかせ」ではなく
「自分の体は自分でも守る」「何かないように予防する」
心も体もより快適に(幸せな)人生をすごしていただきたいと思います。
また、それは、姿勢の改善やスタイルがアップすることなど外見にもあらわれます。
より幸せな人生が待っていそうですね。

ピラティスは、
「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」と、言われています。
当スタジオでは3回ですが、パーソナルまたはグループの体験レッスンをご用意しております。
ぜひ、ピラティスの効果を体験してください。