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側弯に対するピラティスのアプローチ

目次

側弯とは

正面または背中から見て、背骨が左右へ曲がってしまう疾患です。
コブ角と言われる角度が10度以上が「側弯症」と診断されます。
レントゲン、CT画像にて診断されますが、
日常では、

・左右の肩の高さが違う
・左右の肩の高さが違う
・手の長さが違うように見える
・パンツやスカートが、いつの間にか回っている
・左右の腰の高さが違う
・写真を撮る際、顔が傾いていると言われる

以上のようなことで側弯が疑われることがあります。

側弯の分類

機能性側弯症
習慣(日常動作のくせ)、スポーツ、姿勢の影響、両足の長さの違いなどにより、起こるものです。二次的、代償的に起こります。

構造性側弯症
原因が特定されていません。突発性、先天性、また病気などから起こるもので、元に戻すことが難しいと言われています。

その他、外傷性などあります。

側弯の身体への影響

背骨が曲がることにより、どのような影響が考えられるのでしょうか。

・見た目の悪さが気になる → 心理的ストレス
 側弯だけでなく、回旋(ねじれ)もおこり、背中に凹凸が現れる。

・肋骨の変形 → 心肺の機能の低下
 胸の背骨(胸椎)の曲がりは肋骨の曲がり・ねじれとなり、その変形により肋骨内にある心臓や肺を圧迫する

・筋肉の不均衡 → 背部痛、腰痛、首肩こりを訴える方もいます。
 背骨の曲がりにより、常に伸長されている筋肉群、逆に短縮されている筋肉群があり、それがこりや痛みにつながる場合があると言われています。

ピラティスのアプローチ

側弯症の治療としては、観察、装具、手術の方法が行われています。
しかし、修正をおこなってのエクササイズが、以下のような結果をもたらすということが研究により明らかになっているそうです(参照Karena Thek, Scolio-Pilates)

・カーブが最高32度小さくなった
・痛みの軽減
・肺活量の増加
・圧迫されている側の胸の広がり
・脊柱癒合の発生数の減少
・側弯箇所の上下部分の安定
・最適なアライメントをサポートするための筋肉の強化

今はもっと研究が進み、側弯で悩まれている方の悩みが少しでも解決に向かっていることと思います。

ストレッチではなく自分で動くこと

側弯症は筋肉が原因で起こるものではありません。しかし、体を安定させる筋肉が不均衡になります。
その均衡を取り戻すことで側弯のカーブに対して、進行を遅らせる、止める、逆行させることの助けとなります。
実際のレッスンでは、ピラティスのエクササイズを行う前に、まずは変形を少なくする姿勢を探します。そしてその姿勢を保つための呼吸を促してから動きに入ります。
ストレッチではなく、体を動かして側弯に立ち向かいます。

痛みが出たり、写真で自分の体をみて、初めて側弯していることに気付かれる方もいます。
先天的に側弯になる要素があったり、仕事やスポーツなど側弯を生み出す習慣があったりと様々な理由があります。
側弯に対してアプローチ健康的にキレイに、そして好きな事をずっと続けていける体

変形を少なくする姿勢を自分で判断することは難しいかと思います。
そこには私も、一番気を使い、何度も確認しながら行います。
それが、ここに、ストレッチ方法や姿勢の取り方などをお伝えできない理由です。
側弯があっても、ごく軽度で、本人も特に気にならずまた痛みがなければそのままでも良いかと思います。
写真で自分の体をみて、初めて側弯していることに気付かれる方もいます。
先天的に側弯になる要素があったり、仕事やスポーツなど側弯を生み出す習慣があったりと様々な理由があります。
側弯症でも、その診断を受けるほどではない方も、手術や装具以外にも方法があります。
健康的にキレイに、そして好きな事をずっと続けていける体を作りましょう。